原作村上春樹×濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」は第94回アカデミー賞受賞式にて国際長編映画賞を受賞した映画作品です。
そんなドライブマイカーで主人公となるのは演出家の夫、家福悠介(西島秀俊)ですが、の妻である音(霧島れいか)は、夫に話があると告げた夜にくも膜下出血を引き起こし帰らぬ人となってしまう展開が描かれます。
そんな家福の妻の音は生前、夫がいるにもかかわらず、若い男と浮気していました。
恵まれた環境の中にいるように居た妻は何を思って、何が理由で浮気したのでしょうか。
また妻が抱えた秘密は映画ドライブマイカーで明かされることになるのでしょうか。
そこで気になる妻の浮気や秘密に関してネタバレ徹底考察していき、今回はドライブマイカー妻の秘密ネタバレ!浮気した理由を徹底考察!と題してお届けしていきます。
目次
ドライブマイカー妻の秘密ネタバレ!
【第94回アカデミー賞】#Oscars
#濱口竜介監督 の「#ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞しました。写真は受賞後の記者会見で #オスカー像 を手に笑顔を見せる濱口監督 #西島秀俊 さん #霧島れいか さん #岡田将生 さんです。
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— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) March 28, 2022
「妻と過ごしていた時間」から、「妻がいなくなった時間」を過ごす主人公の家福は喪失感を抱えながらも、最終的に妻が自分に言いたかった秘密や真実にたどり着くことができるのでしょうか。
ドライブマイカーでキーパーソンとなるのは「妻」だと思います。
そこで家福の妻、家福音に隠された秘密をネタバレ調査していきます。
ドライブマイカー妻の秘密とは
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ドライブマイカーの主軸となる「妻の秘密」については、妻が生前、夫に話そうとしたことが「妻の秘密」の一部であったと思います。
ですが夫の家福は妻の話を聞けずに、妻を亡くし喪失感に苛まれますね。
妻はここで何を話そうとしたのでしょうか。
考えられるのは…「浮気をしていたこと」「本当はあなた(夫)を愛しているということ」「本当は大きな病を抱えている事」「本当はあなたとの間に子供を持ちたかったこと」「寂しかったこと」
しかしながら、映画の中では妻の秘密については「秘密」のままで、何も明かされずモヤモヤした終わり方をします。
映画ではあえて、妻の秘密を明かさない事で、視聴者に考えをゆだねているのだと思います。
妻の秘密は、妻の居ない世界で生きている夫を苦しめ、悩ますことにもなりましたが、これは夫が妻の浮気を見てみぬふりをしてきた試練だったのではないでしょうか。
映画で細かくは描かれていませんが、夫が妻に対す言葉使いからみると、浮気以外にも多くの事を夫は見てみぬ振りをしていたと思われます。
また映画では、妻を亡霊かのように存在感なく描いている点から見ると、妻は生きているのに魂は死んでいるようでした。
妻が活き活きとするには、夫の理解や、面と向かって心の内を話す、当たり前のことを日常的にしなければいけなかったと思われます。
ですが夫は妻に対し、腹を割って話すことはありませんでした。
本当は秘密などなく、亡くなった妻はただたんに自分の「想い・寂しさ・悲しさ」、そしてぽっかり空いてしまった心を夫の愛で埋めたかったのだと思います。
映画ドライブマイカーで「妻の秘密」と謳っているのは、視聴者に想像を膨らませ、ミステリーらしい要素と、映画の面白み加えるためではないかと考察します。
ドライブマイカー妻はどんな人物?
ドライブマイカーで登場する主人公の妻、音(おと)は夫より2歳年上で、出会った時は29歳、そして49歳で急死します。
元は女優として大きな仕事をしてきたようですが、年齢を重ねるごとに夫の方が大きな仕事を任せられるようになります。
妻が上映台本を吹き込んだテープを夫にに渡し、夫がテープを聞いて台本のセリフを覚えるのが夫婦間の習慣となっています。
妻は脚本家、そして夫は舞台演出家で経済的にも夫婦関係も良い方と思える、恵まれた環境で過ごしているのが、家福音の人物像です。
しかし、過去には辛い事実や、何人かの若い男との浮気も発覚しています。
妻と夫の間の子供
家福と妻との間は3日間だけ生きた子供がいました。
子供は心臓の弁に問題があったため、長くは生きられなかったのです。
子供の死にショックを受けた夫婦は、何度も酒に溺れましたが、なんとか2人で乗り越えていきました。
この時妻は「もう子供は持ちたくない」と話したため、夫はその要望に答えるようにしました。
しかしこの頃から妻は若い男と浮気し寝るようになります。
また、映画のワンシーンでは「もう一度子供を持ちたかった?」と妻が夫に問う場面があります。
夫は「2人で決めたことだから、もうあの娘の代わりになる人はいない」と話し、妻は夫が大好きであると語り掛けます。
年下との浮気
また同じ悲しみを経験するのが嫌になった妻は、その寂しさと辛さを埋めるかのように年下の男性と浮気をし始めます。
妻と寝たのは全て映画での共演者で、共演している間だけの仲だったそう。
夫が知る妻の浮気相手の人数は4人。
妻は浮気しながらも、決して夫への態度が変わることはなかった様子でした。
夫も妻の浮気を知りながら、見てみぬ振りをして何も変わらない日常を過ごしていました。
ドライブマイカー妻が浮気した理由を徹底考察!
「ドライブ・マイ・カー」陣営(濱口竜介監督、西島秀俊、岡田将生、霧島れいか、山本晃久プロデューサー、共同脚本の大江崇允)がレッドカーペットに到着。作品賞・監督賞・脚色賞・国際長編映画賞の4部門にノミネートされています。#第94回アカデミー賞 #Oscarspic.twitter.com/jgPaBzN7ie
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) March 27, 2022
ドライブマイカーで妻は、なぜ家福と経済的にも性的にも恵まれた生活をしていながら、浮気をしていたのでしょうか。
そんな妻が浮気した理由を徹底考察していきます。
ドライブマイカー妻が浮気した理由とは
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映画ドライブマイカーでは、妻が浮気した理由はハッキリと描かれていません。
ですが、妻の気持ちに寄り添うと、浮気した理由が見えてくるようにも感じます。
妻を急に失くした夫が抱える悩みの一つである「妻の浮気」は、夫に妻という存在を気付かせる行動でもあったと思います。
ここで妻が浮気したと思われる理由を、順番に考察していきます。
- 何でも従順な夫に自分への愛を確かめたかった
- もう死ぬ運命だから刺激が欲しかった
- 寂しさを埋めたかった
妻の浮気を考察①何でも従順な夫に自分への愛を確かめたかった
一番考えられる理由は、何でも従順な夫に自分への愛を確かめるが故の、裏返しの行動だったと思われることです。
夫は自分より年下で、表面的に関係は上手くいっているような感じがします。
ですが、妻は本当の愛情を夫から感じられなかったのではないでしょうか。
夫は逆に妻を愛するがゆえに、関係が壊れないように色々と見ないふりをしていたのだと思われます。
妻には夫に対してこんな疑問があったと思います。
- 本当に私を愛しているのか?
- なぜ真摯に向き合ってくれないのか?
結果的に”相手が嫌だと思うことをして、自分に注目してほしい”になるのも不思議ではありません。
妻が浮気をすればさすがに夫も叱って、自分に向き合ってくれると思うかもしれません。
夫が本当に妻が大好きなら浮気現場を発見した途端に激怒して修羅場になると考えられますが、家福は見てみぬ振りをして過ごしていたので、妻の浮気は止まる気配がなかったのだと思います。
妻の浮気を考察②もう死ぬ運命だから刺激が欲しかった
妻は自分の死ぬ時期をもう既にわかっていました。
最終的に急死してしまうこともわかっていたため、もう「どうにでもなれ」と思った可能性もあります。
子供も諦め、夫と妻の間はぎこちない空気が流れている中、何も後悔することはなかったと思います。
また、夫は妻のことを理解しようと「子供はもう持たない」という要望を受け入れていましたが、この時「もう一度頑張ってみないか?2人で子供を持たないか?」と言ってほしかったのかもしれません。
夫としてもう一歩、自分の心に踏み込んでほしかったのだと思います。
この時、もう一度2人で希望を持つことができたなら、夫婦関係は変わっていたのかもしれないと考察します。
妻の浮気を考察③寂しさを埋めたかった
子供を亡くした喪失感に加え、何も干渉をしてこない夫からの愛情不足で、妻は寂しさと悲しさに苛まれます。
そうなると寂しさを埋めるためにも、気軽に浮気できる共演者の年下男を選んでしまうのです。
年下の若い男は、目の前にいる自分だけに向き合ってくれるため、妻の寂しさと欲求を埋めてくれたのでしょう。
表面的なセックスをする夫とは違うように感じたのかもしれません。
以上のことから考えると、妻は夫に自分としっかり向き合ってほしかったのだと痛感しますね。
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まとめ
And we’re off! pic.twitter.com/Uckh0bJGDU
— Janus Films (@janusfilms) March 27, 2022
ドライブマイカー妻の秘密ネタバレ!浮気した理由を徹底考察!と題してお届けしていきました。
第94回アカデミー賞にて国際長編映画賞を受賞を受賞したことで話題沸騰中のドライブマイカーは、妻の浮気や秘密に重点を置いていると見せかけ、実は主人公の家福が自分自身と向き合う作品だったのかと思います。
知られざる妻の秘密は、妻にしかわからなく、夫の家福を困惑させますが、妻が亡くなったことで、夫に訴えかけるきっかけであったと思います。
そして夫は最終的に妻と”妻のしてきたことにもっと向き合っていれば”と最後気付くのではないでしょうか。